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パルプ粘土でプリン、ドーナツをつくろう

 
保育遊び
 
通年
対象年齢 :
2歳児


活動のねらい


  • パルプ(トイレットペーパー)粘土の感触を味わいながら、楽しんで取り組む。
  • 型抜きやソースをかけるなど、つくることを楽しむ。

目次


  1. 材料・用具
  2. 事前準備
  3. 保育の流れ
  4. 完成作品例

材料・用具


  • トイレットペーパー
  • 木工用接着剤
  • ポスターカラー(こげ茶、茶、黄)
  • 牛乳石鹸
  • プリンカップ
  • ホイップ袋

事前準備


  • パルプ粘土を少し多めにつくっておく。
  • 子どもたちの前でも粘土をつくっている様子を見せられるように、木工用接着剤、水、絵の具を小分けにして置いておく。

生活体験・生活環境


日常の遊びの中で、絵本や写真のプリン・ドーナツを見て、食べる真似をして遊んでいた。


保育の流れ


1.プリン、ドーナツをつくる話をする


導入(写真や絵を見る。ことで、イメージをふくらませる。)

◆写真や絵を見て視覚的に捉えることで、興味が持てるようにし、イメージをふくらませる。

○ドーナツやプリンの写真を見る。
T「この食べ物、何か知っているかな?」
C「知ってる!プリンだ!」
T「今日は、このプリンとドーナツをつくろうと思います」
C「やった!早くつくりたい~!」


2.プリンのつくり方を実演して説明する


◆保育者がやって見せることで、活動の手順を明確に理解できるようにする。
◆やりたい気持ちをふくらませ、活動への期待感を持つ。

パルプ粘土をつくる。
○洗面器にペーパーを入れ、つくっている様子を見せる。
T「まずトイレットペーパーに水をかけて、こねます」

○水のりと木工用接着剤を入れて、粘りを出す。
T「そして、おいしくなる素を入れます」

○絵の具を混ぜて着色する。
T「プリンは何色かな?」
C「黄色!」
T「ドーナツは?」
C「茶色?」
T「そうですね。では、プリンをつくりたいので、黄色の絵の具を入れます」

型に入れて、プリンをつくる。
○カップに粘土を入れ、プリンをつくる。
T「カップに、チョコレートソース(茶色の絵の具)を入れます」
T「黄色のプリンをカップに詰めますよ」
T「おいしいプリンができるかな?」

○プリンカップを逆さにして本体を取り出す。
T「カップを逆さにして、せーの!」
T「ほら!おいしそうなプリンができたよ!」

○飾りをのせて装飾する。
しぼり出し袋にホイップ(石鹸の泡)を入れて飾る。
T「プリンの上に生クリームとサクランボをのせたらできあがり!」
C「うわぁ!プリンだ!」
T「ドーナツも型に入れてつくるんだよ!」

○プリンと同じ手順で、ドーナツをつくる。
T「チョコソースとホワイトソースの2つあるから、好きなソースをかけてね」
T「さぁ、どんなプリンやドーナツができるかな?」


3.プリン、ドーナツをつくる



トイレットペーパーで粘土をつくる。

◆粘土つくりから取り組むことで、粘土の感触を楽しむ。
◆保育者は活動を見守りながら、子どもが意欲的に取り組めるように声掛けや援助を行う。

○材料を入れ、粘土をつくる。
T「では、粘土をつくってこねるよー!」
C「こねこね」
T「たくさん、こねてね!」
T「気持ちいい!ニュルニュルしてるー!」



粘土を型に入れ、プリンやドーナツをつくる。
◆ドーナツは、レンジで焼く工程を設けることで、実際の調理に近づけて活動を充実させる。

○型に詰めてプリン、ドーナツをつくる。
T「次は、プリンカップにチョコレートソース入れるよ!」
C「これでいい?」
T「プリンをカップに詰めて、逆さにすると…、ほら!できた!」
C「できた!生クリームをつけるー!」



○ドーナツはレンジに入れて作品を焼く工程を設ける。
T「ドーナツは、レンジでチンするよ」
C「レンジ入れる!」
T「後はソースをかけて、できあがり!」


4.できたプリン、ドーナツで食べる真似をして遊ぶ


◆作品づくりからごっこ遊びに活動を発展させることで、完成の達成感を感じる。

T「それじゃあ、みんなで食べよう!」
C「いただきまーす!」


完成作品例



イチゴクリームをたっぷり塗って楽しんでいます。



上からチョコチップなどのトッピングを楽しんでいます。



ちょっと難しいな。



ホイップを絞るのに苦戦しながらも、ぎゅっと絞って出していました。



生クリームが多い子や少ない子、それぞれのプリンが出来上がりました。


型抜きのドーナツだけでなく、お団子のように丸めてつくっている子もいました。


保育者の声


  • 生クリームのホイップや、茶色の絵の具で作ったチョコレートソースなど、本物のような物を準備していたので楽しそうにごっこ遊びをしていた。
  • 粘土をこねる場所、トッピングをする場所を分けていたので落ち着いて造形活動に取り組めていた。

まとめ


  • パルプ(トイレットペーパー)粘土は、2歳児でも簡単につくれます。
  • 加える色でプリンになったり、ドーナツ、そしてパンと手で感触を味わいながら色々なごっこ遊びに展開できる素材です。
  • 水のりを加えると粘りが出て、出来上がった作品の形も崩れることはありません。
  • 子どもが錬り込んだ後に、保育者は木工用接着剤を少量加えます。より作品に強度が増し安定感が出ます。

アドバイザー・協力園


アドバイザー:舟井 賀世子
協力園:八田荘こども園(寺尾 紗知)